葉酸は妊婦さんにとって必要というのは、妊婦さんであれば1度は耳にする事では無いでしょうか。葉酸は本当に必要なのか?不足することでのリスクは?
目次
葉酸が必要な理由
そもそもなぜ葉酸が必要なのか?
妊娠中は通常の約2倍近くの葉酸が必要とされます。特に妊娠初期は胎児の細胞分裂が活発におこなわれる時期です。
細胞をどんどん増やし発育している胎児の健やかな成長のため、母体から葉酸が不足しないようシッカリ摂取しましょう。
また、葉酸は妊婦さんにも必要な栄養素です。疲労回復や食欲増進、貧血を防ぐ働きがあります。その上、精神面を安定させる作用もあるので、妊娠中は積極的に摂りたい栄養素となりますね。
妊娠を経験した先輩ママ向けのアンケートによれば、妊娠中にサプリメントで摂取していた栄養素として「葉酸」がダントツの1位という結果が出ています。
- 成人男女240μg
- 妊活中400μg
- 妊娠中480μg
- 出産後(授乳中)340μg
2000年以降、厚生労働省から妊娠の可能性がある女性に対して、通常の食事からの葉酸摂取に加え、栄養補助食品(要するにサプリメントなどですね)から1日400μgの葉酸を摂取するよう通知が出されたんです。
葉酸が不足するとどうなる?葉酸不足のリスクは?
胎児の神経管閉鎖障害
妊娠中は胎児の細胞増殖が盛んに行われるため、この時期に葉酸が不足すると細胞の増殖が正常に行われなくなり、それが原因で胎児に神経管閉鎖障害という深刻な障害を引き起こすリスクが非常に高くなります。
神経管閉鎖障害とは、主に歩行がうまくできない「二分脊椎症」と大脳が欠損または縮小する「無脳症」など重篤な障害です。最悪の場合、流産や死産になるケースもあります。
妊娠前から妊娠12週までの間に葉酸を十分に摂取していれば、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクが70%以上も大幅に低減することができますので、葉酸サプリを摂りさえすればあまり不安になる必要はありません。
妊婦の悪性貧血
葉酸不足によって発生するもう一つの問題が、母体の悪性貧血です。血液の循環がうまくいかず起こる貧血で、妊娠中の貧血は母体にも胎児にも悪影響を及ぼします。
母体には立ちくらみやめまい、息切れ、頭痛などの症状が現れ、胎児の発育にも影響してしまいます。最悪の場合、早産や流産になるケースもあります。
- 胎児の神経管閉鎖障害などの先天性異常のリスクを低減
- 胎児の健やかな成長に
- 悪性貧血など妊婦のトラブルの予防に
- 授乳中のママの栄養をサポート
- 赤ちゃんの栄養
目に見えて効果のわかる美容やダイエットに効く栄養素に比べ、葉酸はすぐに効果が見えるものではありません。しかし、実は極めて重要な栄養素だということがわかりますね。
妊娠が分かってから飲んでも遅くないの?
厚生労働省では妊娠1か月以上前から葉酸を摂ることを推奨しています。妊娠の計画がある方はできるだけ早めに摂取することが大切です。
ですが、妊娠に気付いてから初めて意識する人が大半だと思います。先天性異常の予防を目的とする場合は、妊娠1か月前~妊娠3か月の期間の摂取がたいへん重要です。
しかし、葉酸は妊娠中に不足しがちな栄養素であることには変わりないため、例えこの期間を過ぎていても遅くはありません。不足栄養素の補いに葉酸サプリを飲むことをオススメします。
葉酸を食事からとるには?
葉酸は主に野菜や柑橘類、納豆、レバーなどに多く含まれており、食事から摂取することができます。
しかし、目標摂取量の400μgを食事から取ろうとすると、ゆでたホウレンソウであれば4束、ゆでたブロッコリーであれば2株、納豆であれば4パックと毎日食べるには無理な量だし、エンゲル係数も相当上がりますよね。
しかも、食品に含まれる葉酸は水に溶けやすい性質を持ち、さらに熱や光にとても弱く、食材の長期保存や調理によっても多くが失われてしまいます。
ちなみに、調理による葉酸の損失は含有量の約50%ととても割合が大きくなります。
その上、胃酸で分解されるため体内で吸収される葉酸はそのまた半分程で生体利用率が非常に低く、普段の食事から摂取することは吸収の面からみても非常に難しいと言えます。
食品の葉酸をできるだけ効率よく摂るには?
葉酸が溶け出さないような調理法を覚えましょう。
野菜は新鮮なうちに!
鮮度が落ちれば葉酸も減ってしまいます。できるだけ新鮮な野菜を選び、買った日に食べるようにしましょう。
洗う時は手早く!
葉酸は水に溶けやすいため、さっと洗い、水にはさらさないようにしましょう。
過熱を控え、なるべく生のまま食べましょう!
生で食べれる野菜はできるだけ生のまま食べましょう。調理をする場合はできるだけ短時間で行うと良いでしょう。葉酸は水溶性の栄養素で水に溶けだす性質のため、汁ごといただくスープやみそ汁、煮びたしなどの料理にするのも賢い方法です。
フルーツを食べましょう!
アクのある野菜は生のままでは食べにくいことも。フルーツならそのまま食べられるので手軽です。しかし、フルーツには糖分が多く含まれているため、摂り過ぎには注意しなければなりません。
葉酸を毎日の食事だけで摂るのは難しい
「葉酸を毎日の食事から摂りたい!」というのは理想ではありますが、妊活中や妊娠中、授乳中は通常より多くのの葉酸が必要となり、一日の必要量を食事から摂るのは思ったよりも大変なことです。
特に妊娠初期のつわりの時期などは体調が優れず、食欲もなく調理をするのがつらいこともあります。
妊娠中も仕事を続ける方は忙しく、なかなか調理に時間や手間をかけられないことも多いでしょう。それに、葉酸は体内で蓄積されにくく、毎日摂り続けないといけない栄養素です。
何が何でも食事から!というスタイルはストレスの原因にもなりかねません。何より穏やかに過ごすことが大事な時期ですので心身のストレスは大敵です。
食事から十分に摂れない場合は、手軽なサプリメントの利用を検討するのも良いでしょう。
サプリメントを活用し葉酸を確実に摂取!
サプリメントで摂取した場合の吸収率は85%で、通常の食事からの吸収率25%に比べ高い吸収率です。このバツグンの吸収率が食事以外に栄養補助食品(サプリメント)から摂取することが推奨されている大きな理由なんです。
葉酸がたくさん必要とされる時期に、食事だけで摂取するのはすごく難しいことだという事が分かったでしょ~?!
特に、妊娠しても仕事を続け忙しい人、外食が多い人、つわりの影響で食欲不振の人、偏食の多い人はサプリメントで効果的に補い、赤ちゃんにしっかり栄養を届けたいですね。
サプリメントなら手軽に必要量を補えるため、慣れない赤ちゃんとの生活で毎日忙しい産後のママにもたいへん便利なアイテムです。