妊娠中には甘いものが特に欲しくなります。これは胎児に栄養分として糖分を送るためで自然な事です。
かといって糖分を摂りすぎるのも良くありませんので、害の少ない甘味料を選ぶのも一つの手段ですね。おすすめの甘味料は穀物や野菜に含まれる多糖類で穏やかな優しい甘みです。多糖類は3~4時間かけてゆっくり消化吸収される理想的な糖類です。
目次
甘味料には大きく分けて多糖類と単糖類がある
甘味料にも色んな種類がありますね。その中でも比較的害が少ないのが多糖類です。多糖類とか単糖類って一般的にはあまり耳慣れないと思いますので、詳しく説明しますね。
多糖類とは
主にご飯、麺類、パン、イモ類などの炭水化物が多糖類です。
炭水化物は脳のエネルギーとなる唯一の栄養で、体を作るためにも必要です。 多糖類は消化に時間がかかるのが特徴です。そのため、当然吸収にも時間がかかりますので、血液中の糖分上昇がゆるやかとなります。
その他に多糖類の良いところは、食物繊維が多く含まれている点です。これにより、余分な脂質の吸収を抑える働きがあるんですよ。
精製度が低いお米や小麦粉、麺などは更におすすめで、血糖値の緩やかな上昇を期待でき、食物繊維をより多く含んでいます。
最近、糖質制限ダイエットが流行していますが、妊婦さんが糖質制限することは母子ともに栄養が欠乏してしまいますのでオススメできません。
単糖類とは
砂糖、くだもの、はちみつなど
消化吸収が早く、すぐにエネルギーに変わるという利点もありますが、血中の糖分量が急激に上昇し、多くの臓器に負担が掛かります。
摂りすぎると脂肪として蓄積し、体に害をもたらします。
極力さけるべき甘味料
白砂糖は極力さけるべき
多糖類とは逆に単糖類は急激に血糖値を乱高下させるんです。単糖類の過剰摂取はインシュリンを過剰に分泌させ、低血糖状態になります。ひどい人は体に震えがきたり、めまいがしたり。
インシュリンとは、血糖値を一定に保って血液がドロドロになるのを防いでくれます。しかし単糖類を大量に摂取してしまうと、インシュリンの分泌が間に合わなくなるんです。そうやって糖尿病になってしまうんですね。インシュリンは膵臓の働きで分泌されますが、歳を重ねると膵臓の働きも弱っていきます。ですので高齢出産の方は特に注意した方が良いですね。
単糖類の代表格として白砂糖があげられますが、実は白砂糖にはビタミンもミネラルも含まれていないんですよ!
それに単糖類の摂りすぎは、カルシウムの不足を招き、イライラの原因や疲れが取れにくい、頭痛、貧血などの症状が出やすくなります。
糖質は骨などにも関係性が深く、高い糖分は酸性なので、中和するためにはアルカリ性であるカルシウムを使い中和します。
そのため、過剰に単糖類を摂ってしまうと血液中のカルシウムが不足して、歯や骨に蓄えていたカルシウムを放出してまでも保とうとします。
つまり、自分の骨を使ってまで砂糖を吸収しようとするんですよ!
砂糖は筋力を弱める働きもあり、妊娠中大事な筋肉である骨盤底筋も緩めてしまいます。
フルーツや乳製品の食べ過ぎにも注意
妊娠中に果物を食べたくなる妊婦さんも多いと思います。果物にはカロリーや脂質がほとんど含まれていません。血糖値を上げないという利点もあります。
また、ビタミン補給や便秘予防などにも効果的です。しかし、果物も単糖類ですので食べる頻度や量に気をつけて下さい。
特に気を付けたいのはフルーツジュースです。私は100%なら良いだろうと思って、オレンジジュースやぶどうジュースなど、一時期大量に飲んでいました。
かなり安い値段で売っていますし、美味しいので害があるとは知らずに。というかむしろ100%ならビタミンとか摂れて良いんじゃないの?とさえ思っていたのです。
しかし、このフルーツジュースに含まれる砂糖の量を聞いてゾッとしました。間違いなくビタミンなんかよりも砂糖の害の方が大きい割合なんですね。
私の場合はフルーツジュースを飲むのを大幅に減らしてからは、明らかに健康診断の結果も良くなりました。
個人差もあるとは思いますが、私は以前脂肪肝と言われていたのですが、フルーツジュースをやめて1年ちょっとで脂肪肝じゃなくなったんです。
それと、意外に思われるかもしれませんが、乳製品にはラクトースという糖質が含まれています。牛乳や乳製品が好きな方は知らず知らず糖分を摂っていることになりますから注意が必要です。
白砂糖よりもっと怖い人工甘味料
この他の甘みとして人工甘味料があります。
人工甘味料とは自然な食品には存在しない甘み成分を人工的に作り出した糖で、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、スクラロース、アスパルテーム、ステビア等です。
これらを代表とする「人工甘味料は危ない」と警鐘をならす医療機関も増えてきています。安全性が確認されていないばかりでなく、体に害を及ぼす事が明らかになっています。
人工甘味料の摂取を続けるとどうなると思いますか?
血液のガンと呼ばれる白血病やリンパ腫、肝機能障害、肥満、うつ病、精子の減少、胎児の脳の発達に影響するなど、さまざまな悪影響を引き起こすと言われています。とっても恐ろしい甘い誘惑ですね。
特に女性には口にしてほしくない人工甘味料として、スクラロースやステビアがあります。
スクラロースは流産を引き起こすなどの例があり、ステビアはもともと避妊薬として使われていたものです。
そんな恐ろしいものが世の中に出回っているのが現実です。
でもやっぱり甘いものがやめられない方にオススメの甘味料
甘いものが特に好きな方にとっては、それを控えるのってとても過酷なことです。甘いものの害を散々書いてきましたが、オススメの甘味料もありますのでご安心下さい。
甘味料として、特におすすめできるのは甘酒です。
甘酒の原料は米と麹で、 腸内環境、便秘、肌荒れなどの改善にも効果があり、免疫力アップ、血圧を下げる効果も期待できます。
玄米から作られた玄米甘酒なら更に良いですね。
続いておすすめの甘味料は、きびざとう、てんさいとう、メープルシロップ、米飴、はちみつ等を少量使用すると良いでしょう。
いずれも摂り過ぎは禁物ですが、白砂糖よりも断然害が少なく、オススメですよ。
それでもちょっと甘い物を取りすぎてるな、と危機感を感じたら、それを打ち消す働きを持つ、葉酸サプリを利用するのが、カルシウム補給などのメリットもあってオススメですよ。
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