葉酸は特に妊娠初期には重要な役割を果たします。その反面不足しがちですので、いかに効率よく取り込むかが大事です。
目次
葉酸不足は大きなリスク
葉酸という成分は、細胞分裂やDNAの複写など遺伝子形成に大きな役割をしている栄養成分です。
妊娠すると、40週をかけて胎児が少しずつ形成されていきますよね。
その中でも妊娠初期は、脳や神経など中枢機能をつかさどる部分が形成される時期であり、この時期には葉酸が必要不可欠なんです。
妊娠してから葉酸サプリを摂取し始めてももちろん良いのですが、妊娠が成立してから本人が妊娠に気づくまでには数週間のギャップが発生しますよね。
その期間に葉酸が不足してしまうと、場合によっては胎児の先天性奇形を引き起こしてしまうリスクが高くなってしまいます。
そのため、もしも妊活しているカップルなら、いつ妊娠しても良いように妊活中から葉酸をサプリとして摂取することが大切なんですよ。
胎児の先天性奇形とは
葉酸の不足によって起こる先天性奇形にはいくつかの種類がありますね。
例えば神経管欠損症はNTDと呼ばれることもある疾患で、発生する時期は妊娠が成立してから最初の1か月間と言われているため、妊娠の超初期に起こりやすい先天性奇形です。
その他の先天性奇形にはダウン症や口唇裂・口蓋裂、無脳症などがあげられます。
その中には妊活中や妊娠中に食事や生活習慣を気をつけることによって予防できるものと、できないものがありますが、赤ちゃんのためにも予防できるものはしっかり予防していきたいですよね。
神経管欠損症の場合には、葉酸不足が原因で発生するため、妊活中および妊娠初期にママが意識して葉酸を摂取していればかなり予防できます。
なぜ葉酸サプリでなければいけないのか
葉酸は、通常の食事からも摂取することができます。
この成分を多く含む食材には、鶏や牛、豚のレバーやわかめ、ノリ、ウナギ、ウニなどがありますが、毎日の食事でこれらの食材ばかりを食べ続けるのは大変なことです。
ブロッコリーや枝豆などの野菜にも葉酸は含まれていますが、含有量が少ないため、十分な量を食事だけで摂取しようとするなら、毎日大量に食べなければいけなくなり、現実的ではないでしょう。
しかしサプリを使えば、特定の成分だけを確実に摂取することができますし、食生活に左右されることもないので、葉酸のように毎日しっかり摂取したい栄養成分ならサプリを使うのがおススメなんですね。
葉酸サプリを飲む時の注意点
葉酸サプリは、食生活に影響を受けることなく毎日確実に一定量の葉酸を摂取できる便利なアイテムです。
しかし、飲む際には用量をきちんと確認して、摂取目安量は必ず守りましょう。
サプリだと、少しでも効果を確実に得たいという気持ちから摂取目安量よりも少し多めに飲んでしまうことがありますが、葉酸サプリの場合には厳禁です。
うっかり過剰摂取してしまうと、過剰摂取による弊害が起こってしまうリスクが高くなるため、妊活中の男女の場合には一日当たりの摂取目安量は400ugとしましょう。
妊娠初期に気を付けたい事は他にも
妊娠初期には、妊娠40週間の中でも胎児の中枢神経が形成される大切な時期です。
この時期に母体が無理をしたり不適切な生活をしてしまうと、生まれてくる胎児には先天性奇形のリスクが高くなってしまいます。
例えば、アルコールの摂取やたばこ、薬などは妊活を始めてからはできるだけ慎重にしたほうが良いですし、薬を飲む場合にも、医師に妊活中でも安全かどうかを確認したほうが安心ですね。
また、妊活中および妊娠初期には、母親が感染症にかかっても、胎児に影響が出てしまうリスクが高くなります。妊活中にはそうした点も含めて、健康管理や体調管理をすることが必要です。
現在の日本では、妊活中にどんな点に気を付けたら良いのかなど情報が豊富なため、胎児の先天異常は少なくなっています。
生まれてくる赤ちゃんのうち、先天異常を持っている子は全体の5%程度、そのうち生命にかかわる異常は全体の1%程度です。
妊娠初期に葉酸サプリが必要な理由とは のまとめ
妊娠初期は胎児の形成に非常に大事な時期で、それを育むママの体調管理が大きな影響を与えます。
妊活中の対応がそのまま妊娠初期の対応になりますので、妊活中から葉酸サプリなどを取り入れるのがベストなんですね。
妊活中から対応する事で胎児への危険を出来るだけ減らし、元気な赤ちゃんを授かりたいものです。